歯周病治療

歯茎からの出血・歯茎の腫れを
放置するのは危険です!

歯茎からの出血・歯茎の腫れを放置するのは危険です!歯茎からの出血や腫れを放置することは非常に危険です。歯茎の出血や腫れは、歯周病の初期症状であり、適切なケアをしないと炎症が進行してさらなるトラブルを引き起こす可能性があります。放置すると、歯周ポケットと呼ばれる溝が深まり、細菌がたまりやすくなります。これによってさらなる歯茎の炎症や出血が起こり、最終的に歯が抜ける恐れがあります。定期的に歯科医院に通院して、歯科医師によるチェックを受けることをおすすめします。

歯周病と
深く関わる全身の健康

糖尿病

歯周病と糖尿病は相互に影響し合う関係にあります。歯周病の炎症物質が血糖値をコントロールするホルモンの働きを阻害し、糖尿病の進行を悪化させることが知られています。一方で、糖尿病によって唾液の分泌が減少し、歯周病菌の増殖が促進されることで、歯周病の悪化が促されることもあります。

早産・低体重児出産

妊婦さんが歯周病に罹患すると、早産や低体重児出産のリスクが高まるとされています。これは、歯周病菌が血流を介して胎盤を通過し、赤ちゃんに感染することで、胎児の成長に悪影響を与えるためです。

誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎は高齢者に特によく見られる問題であり、歯周病菌などの口腔内の細菌が誤って気道や肺に入り込むことで引き起こされます。高齢者は飲み込む機能や免疫機能が低下しているため、誤嚥性肺炎のリスクが高いとされています。

歯周病の進行段階

健康な状態

健康な状態歯茎や歯槽骨に問題なく、歯が正常に機能しています。

初期の歯周炎(歯肉炎)

初期の歯周炎(歯肉炎)歯垢(プラーク)が原因で歯肉が炎症を起こし、歯磨きの際に出血したり、硬い食べ物を噛むと痛みが現れたりすることがあります。

中等度の歯周炎

中等度の歯周炎歯垢が歯石に変わり、歯周ポケットに蓄積します。その結果、歯周病菌が出す毒素によって歯槽骨が溶かされて、次第に歯のぐらつきや出血、口臭などが悪化していきます。

重度の歯周炎

重度の歯周炎歯槽骨の吸収が進み、歯のぐらつきが大きくなり、柔らかいものでも噛むのに苦労します。放置すると自然に歯が抜け落ちる可能性があります。

当院で行う歯周病治療

プラークコントロール

プラークコントロール歯周病の原因となるプラークは、口腔内に存在する細菌や食物のカスなどが混ざり合ってできる粘着性の物質です。プラークが歯と歯肉の境目に蓄積すると歯周病菌が繁殖し、歯肉に炎症を引き起こします。プラークコントロールの目的は、歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロス、マウスウォッシュなどを使用して、口腔内のプラークを適切に管理することです。正しいセルフケアで、歯周病を予防していきましょう。

スケーリング・ルートプレーニング

スケーリング・ルートプレーニング歯周病の基本治療は、スケーリングとルートプレーニングの2つです。歯周病の原因であるプラークや歯石などを除去し、歯周組織の健康を回復させることを目的としています。
スケーリングは、スケーラーと呼ばれる歯科用器具を使って歯の表面に付着したプラークや歯石を丁寧に取り除く治療です。プラークや歯石は歯と歯茎の境目に蓄積し、歯肉に炎症を引き起こします。スケーリングによってこれらを除去すると、歯周組織の炎症を抑えることにつながります。ルートプレーニングは、歯石を取り除いた後に、歯根面を滑らかに仕上げる処置です。歯根面が滑らかになると、細菌が付着しにくくなり、炎症を起こしている歯周組織が治癒しやすくなります。また、歯根面の平滑化により、歯周組織が歯に適切に密着し、歯茎の健康が回復しやすくなることも期待できます。

歯周外科治療

歯周外科治療歯周外科治療(フラップ手術)は、ブラッシング指導や歯周基本治療だけでは改善されない重度の歯周病に対して行われる外科的な処置です。基本治療を受けても歯肉の炎症や歯周ポケットの深さが改善されない場合、歯周外科治療が必要になることがあります。まずは、治療する箇所の歯肉に局所麻酔を行い、患者さんが痛みを感じないようにします。麻酔が効いた後、歯周ポケットの深い部分にアプローチするために歯肉を剥離します。これにより、歯根面を露出させます。歯根面が露出したら、スケーラーや超音波スケーラーを使用して歯根面に付着しているプラークや歯石を徹底的に除去します。歯根面のクリーニングが終わったら、剥離した歯肉をもとの位置に戻し、縫合します。

定期的なメンテナンス

定期的なメンテナンスメンテナンスは歯周病の再発を予防し、お口の健康を維持するために非常に重要です。歯周病の原因であるプラークは、毎日の適切なブラッシングによって大部分を除去できますが、歯周ポケットの奥やブラッシングしにくい箇所に残ったプラークは取りきれません。このような部分に蓄積したプラークは、時間とともに歯石となり、さらに炎症を引き起こして歯周病を悪化させる可能性があります。メンテナンスでは、歯科衛生士が専用の器具を使って歯石やプラークを徹底的に除去します。また、歯周ポケットの深さや歯肉の状態を評価し、早期に問題を発見することも重要な役割です。歯周病は自覚症状が少なく、患者さんが自分で気付くことが難しい疾患です。専門家によるチェックとプロフェッショナルなクリーニングを定期的に受けて、早期発見・早期治療を目指しましょう。

歯周病予防には
定期検診がおすすめ!

歯周病予防には定期検診がおすすめ!歯磨き中に歯茎から血が出るのは、歯周病の兆候です。歯周病は、歯茎の炎症から始まり、徐々に歯を支える骨や組織を侵していく病気です。歯周病は早期に発見し、適切なケアを行うことで進行を遅らせることができます。歯磨きやフロスの適切な使い方を学び、定期的な歯科検診とクリーニングを受けることが重要です。早めの対応が大切なため、歯茎に何らかの症状が現れた場合は、歯科医師に相談することをおすすめします。定期的な歯科検診は、歯周病やむし歯の早期発見と早期治療に非常に効果的です。毎日のセルフメンテナンスも大切ですが、それだけでは歯周病を防ぐことはできません。歯科医師や歯科衛生士による定期検診では、自分では気付きにくい小さなトラブルを早期発見できます。進行した歯周病の治療は、負担も時間も大きくなります。定期検診によって早期に問題を発見し、適切な治療を行うことで、治療の負担を軽減できるでしょう。